眠っていたい

!がついているものは過去の下書き放出

1.5

 

 

どこにも無いものはここにあって、ここに無いものは何処かにある。多分そんな気持ちなんだろうな。体の中がぞわぞわする。ぐるぐるぐちゃぐちゃする。これが生きてるってことかも。少し気持ち悪い。でも気持ち悪いけど爽快。たまに起こる、こういうこと。頭がぐわんぐわんして、混乱する。何かが溢れ出しそうで、でも何も出てこない。出てくる気はするのに出てこないから悔しい。自分がそれだけでしかないってことを分からせられるから。噴火するみたいに何かが湧き出てきてくれたらいいのに。ぼこぼこと湧き出て、止まらなくて泣いてしまうぐらい出てきてくれたらいいのに。でも私の中からは何も出てこない。悔しい。悔しいって言葉を使うことが私にとっては悔しかった。負けを認めることになるから。自分が負けたと認知しなければならないから。嫌だね。好きと嫌いがここにはあって、羨ましいとぶちのめしたいがここにもあって、全部がぐちゃぐちゃに混ざる。いつか私もあちら側にいけるだろうか。いけないことはわかってる。でも望むぐらいいいでしょう。タダなんだから。誰も傷つけないし。体の表面は熱いのに奥底はどんどん冷えていって寒くなる。寒いのに暑い。暑いのに寒い。不思議な感じ。動悸がする、でも冷静に目の前のそれらを眺められる。頭の中に飲み込んでいける。多分これが嫉妬するということ。烈火のごとく燃え盛る羨望と、心の奥底から湧いてくる興奮。わくわくとむかむか。手先が冷えていく、でも頭はどんどん熱くなっていく。むかむかする。吐いてしまうことが出来たらどんなに楽でしょう。ああ、ずっとそのままでいてくれたら。私が持っていないものをずっと持っていて欲しい。せめてそれを手放さないで。私はどんな大金を払っても手にすることが出来ないのだから。