眠っていたい

!がついているものは過去の下書き放出

1.17

 

 

 

無へと回帰したい。あんなにも瞬間的に熱し、冷めていた自分が消えてしまったように冷めていかない。冷めたと思っては結局冷めきらず再び燃える。どうしたらいいんだろう。苦しい。あんなに美しい人を今まで見た事がなかったからだろうか。ドライでウェットで美しくてクレバーでクレイジーだ。綺麗だ、と果てしなく思う。人間の行く着く場所にいるのかもしれない。人間の最終臨界点なような、私はあんな風になってみたい。一生なれないだろうけど。とてもドライなのに、実はウェットで乾ききっているかと思っていたら意外とそんなことなくて。どこか憧れのような、そんな気持ちがある。最近上手く泣くことが出来ない。悲しみを涙に乗せて洗い流すことが出来ない。最近だと思っていたけど去年の11月頃からそうだったみたいで、これは私の中から泣くという行為が少し墜落した成長なのかどこかがダメになったのかどちらなのかよく分からない。でも泣きもせず、ただ毎日そこにある物を見つめていたら真空になっていた。私は今度こそ一人立ちが出来るでしょうか。手すりを掴まなくても立てるようになるのでしょうか。今もこれを書きながら泣きそうなのにやっぱり涙は出てきません。まるで幻のような期間がありました。その日々はもう二度と帰ってきません。ほんの少し前の出来事が酷く懐かしく感じます。色んなものを選択し、色んなものを捨てました。一つの選択を変えていたらもっと違う今があったのかもしれないけれど、何も後悔はしていない。あの頃に戻りたい気持ちはあれど、今戻れるボタンがあったとしても私は押さないと思います。本当に幻のような儚すぎる時間でした。黄金期というのは過ぎ去ってから気がつくものです。私はやっぱり人との関係の築き方を間違えて学習してしまいました。ずっとそう、きっとどれだけ治そうとしても無意識のうちに今までと同じようにしてしまいます。もうダメになってしまいたい、でもなる勇気がない。ずっと色んな人に対しても何も出さない何も言わない秘密にしてしまっておくことを決めていて、でもある人にだけはそれを出していた。それで何とか上手くいっていたけど、今回は今まで出した人には出さなくて出していなかった人に出したら失敗した。やっぱりそういうことをするべきじゃなかった。していい相手じゃなかった。これは相手が悪いのではなく、重いものを渡すべきでない関係なのに渡した自分が悪い。秘密は何かを繋ぐけど、やっぱり秘密で繋がった関係性は破綻してしまうのだと思いました。秘密の共有は悪くないけど、それだけの関係を築いていないとダメですね。関係性を築くために秘密の共有を行ってしまった。全部自分が悪い、自業自得。ほかは誰も悪くない。

 

いつかまた、無に戻ることが出来るだろうか。何も知らないままの方が幸せだったのだろうか。一ミリも一ミクロンも知らないまま生きて死んでいく方が幸せだったのだろうか。でも面白くなかったな、絶対に。人は出会うべき時に出会うという言葉があって、それを信じていたいよ。